2025/03/26
食品加工は生産物に付加価値をもたせるだけでなく、その有効活用にも繋がりますが、商品開発には専門的な知識が必要です。
具体的な商品開発の手順を見てみましょう。
製品を作るためには、適切な原材料と製造機械の選定が不可欠です。
あまっていて使用しきれないもの、付加価値を付けて販売したいものなど、使用する材料と製品の構想を明確にします。
考えがまとまればどのように作るかを検討します。
ジャムやお漬物などであれば作るための製造機械は必要ありませんが、お菓子やレトルト食品など加工度が高いものだと製造機械が必要になってきます。
製造機械は製品の特性や生産量に応じて適切なものを選び、自社で製造するのか、製造を委託するのかなど最適な製造方法を検討しましょう。
材料と商品が定まったら試作品を作成し、製造工程や条件を必ずメモします。
このメモを見ながら何度も試行錯誤を繰り返し、理想の製品を目指します。
試作では品質だけでなく、保存性、安全性を徹底的に検証し、製品の完成度を高めます。
液体であれば水分活性、塩分、pH、アルコール濃度など、個体であれば水分、酸素濃度などの条件から包材の事も検討したうえで殺菌方法を決め適切な保存方法を検討します。
試作品が完成したらラベルを作成し、法律で決められた記載事項を確認します。
実際に販売するとなると価格設定が必要ですがこれを適当につけると赤字になってしまいます。
価格設定は製造原価に基づき、原材料費や人件費などを考慮して行います。
まず、この製造原価をしっかり試算して赤字にならないように値付けをしましょう。
製品が準備できたら、量産と販売の段階に進みます。
販売ルートや販売戦略を計画し、小売店やオンライン販売、直売所などでの販売を展開します。
顧客ニーズに合った販路を選択し、効果的なマーケティング活動を行いながら進めていきましょう。
食品加工の成功は、緻密な計画と情熱の結果です。
顧客に価値を提供し、市場で競争力を獲得するために、品質と創造性を追求していくことが大切です。