2024/03/05
昭和後期(1970年代から1980年代)の日本における庶民の食生活は、経済成長や生活様式の変化に伴って多様性が増し、西洋化や便利食品の導入などが進んでいます。
パンや麺類が食卓に登場し朝食の選択肢が一気に広がったのがこの時代です。
特にパンは朝食に重宝されるようになり、町のパン屋さんが続々と増えていきました。
外食文化が発展し、ファーストフード店やファミリーレストランが増え田のもこの時代。
ハンバーガーや洋食、中華料理などが一気に身近なものとなり、仕事や学校帰りに手軽に食事をする習慣が根付くことにつながっていきました。
人々の生活も忙しくなっていく中、家庭での調理の手軽さを求めて、即席めんなどのインスタント食品や、冷凍食品の利用が増えました。
昭和後期には、肉の摂取が増え、焼肉やステーキなどが一般的になりました。
これは以前と比べて、肉が手軽に入手しやすくなったことや、西洋料理の影響を受けたことも大きな要因になっています。
日本は海に囲まれていることから、昭和後期でも魚介類の消費が盛んで、寿司や刺身、焼き魚などが一般的なおかずとして良く食べられていました。
デザート文化も変化し、洋風のケーキやアイスクリームがポピュラーになりました。
和菓子も愛され続けましたが、洋風のデザートが広く受け入れられました。
昭和後期になると、外食産業や居酒屋文化が発展し、ビールが一般的な飲み物として広まりました。
特に、仕事帰りや友人との交流の場として居酒屋が流行り、ビールはその代表的な飲み物となりました。
1970年代になると、たこ焼きが大阪から全国的に広まりました。
屋台やイベントで手軽に楽しめる点が人気で、今では友達同士、おうちでのたこパも一般的になりました。
ファストフード文化が急速に広がり、マクドナルドやモスバーガーなどのハンバーガーチェーンが登場し、ハンバーガーが一般的な食べ物として定着しました。
カレーライスは家庭料理として広く親しまれ、ルーを使ったカレーが一般的になりました。
外食店でもカレーライス専門のお店が増え、多くの人に親しまれました。
昭和後期には寿司が広く受け入れられ、回転寿司チェーンが登場しました。
寿司は贅沢な食べ物から、気軽に楽しめるものへと変化していきました。
アイスクリーム文化が根付き、特にソフトクリームが人気を博しました。
観光地やアミューズメントパークでの出店が一般的となり、多くの人に親しまれました。
今ではメジャーなファーストフードチェーンもこの頃から。
日本初のKFC店舗は1970年11月21日に愛知県名古屋市西区でオープンしました。
これは昭和後期における外食の新機軸の一つであり、アメリカのファストフード文化の影響を受けました。
マクドナルドは、日本初の店舗が1971年7月20日に東京都中央区銀座にある銀座三越デパート内にオープンしました。
これが日本におけるファストフードの先駆けとなり、その後急速に店舗を拡大しました。
これらの食べ物が昭和後期に日本の食文化において流行し、一般的に広がっていきました。