logo-img
article-top-img

葉酸について

2023/04/04

緑黄色野菜

葉酸とは


葉酸(ようさん、英: folic acid)は、ビタミンB群に属する水溶性ビタミンの一種で、細胞の成長と分裂、DNAの合成に必要な栄養素です。
ビタミンB群の中でも、ビタミンB9としても知られています。
体内での主な機能は、DNAの合成や修復、細胞の成長と分裂、赤血球の生成、神経系の発達などです。
また、葉酸は、ホモシステインという物質の代謝にも関与しており、心血管疾患や認知症の予防にも効果があるとされています。
また、葉酸は貧血の改善や心血管疾患の予防、認知症の改善などにも効果があるとされています。

葉酸は、緑黄色野菜、レバー、豆類、卵黄などに多く含まれています。
しかし、食品からの摂取が難しい場合には、サプリメントでの摂取という方法もあります。
特に妊娠初期には、妊婦の健康を保つために、1日400〜800μg程度の葉酸を摂取することが推奨されています。
ただし、葉酸の過剰摂取は健康に悪影響を与えることがあるため、医師や栄養士の指導のもと、適切な量を摂取するようにしましょう。

妊娠に対する影響


葉酸は、妊娠初期に胎児の神経管閉鎖障害(NTD)を予防するために重要な栄養素として知られています。
NTDは、胎児の脳や脊髄の形成に影響を与える先天性の病気です。
妊娠初期の葉酸の摂取が、NTDの発生リスクを減らすことが示されています。

どのくらい摂取したらいい?


また、葉酸は少なくても多くてもリスクがあることが知られており、葉酸の欠乏は、貧血や神経障害、免疫力の低下、心血管疾患、認知症などのリスクを高めることがあります。
一方、過剰摂取は、ビタミンB12の吸収を妨げることがあるため、注意が必要です。
適切な葉酸の摂取量については、個人の状態に応じて異なるため、医師や栄養士に相談することをおすすめします。

食品別の葉酸含有量


葉酸は、緑黄色野菜、果物、レバー、豆類、卵黄、穀物などに多く含まれています。
以下に、一部の食品別に葉酸の含有量を示します。

ほうれん草 (100gあたり140μg)
レバー (100gあたり2000〜4000μg)
アスパラガス (100gあたり90〜140μg)
キャベツ (100gあたり30〜40μg)
オレンジジュース (100mlあたり30〜40μg)
えんどう豆 (100gあたり150〜200μg)
キノコ (100gあたり20〜40μg)
バナナ (1本あたり20〜30μg)
卵黄 (1個あたり20〜30μg)
ピーナッツ (100gあたり90〜120μg)


これらの食品をバランスよく食べることで、葉酸を摂取することができます。
ただし、葉酸は熱に弱いため、加熱調理によって含有量が減少する場合があるため、できるだけ生で食べるか、短時間で加熱するようにしましょう。


参考文献:日本健康・栄養食品協会(JHNFA)「食品成分表2015年版」および「日本食品標準成分表2015年版」




Page Top