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さとうの種類と使い方~味付けのきほんのさ・し・す・せ・そ~

2022/11/22

煮物などの味付けで基本として言われている言葉『さしすせそ』。
普段料理をしない人でもどこかで耳にしたことがあるのではないでしょうか?
この『さしすせそ』はそれぞれ調味料を表しています。
「さ」は砂糖、「し」は塩、「す」は酢、「せ」はしょうゆ、「そ」は味噌になります。
ちなみに、「せ」がしょうゆの理由は、しょうゆが昔、『せうゆ』と書いていたからになります。
そして、この「さしすせそ」の順番に調味料をいれると味付けがうまくいくと言われています。

今回は、その一番初めのさとうについてです。


超高級品だった砂糖


今では欠かせない調味料の1つである砂糖ですがその歴史は古く、紀元前にはすでに生まれていたとされています。

砂糖はサトウキビから作られており、その発祥はインドになります。
インドからエジプトなど様々な国々に伝わり、6世紀ごろでは中国でもつくられていきました。

日本では江戸時代中期、徳川吉宗がサトウキビの栽培を奨励して以降、全国各地でサトウキビの栽培が盛んになり製糖が広まりましたがそれまでは、中国から輸入されたものがメインでとても高級なものでした。 戦国時代など、砂糖がない時代では干し柿などが甘いものの代表と言っていいものでした。
ですので、南蛮貿易でもたらされた砂糖や砂糖を使ったお菓子(カステラや金平糖など)重宝されていました。
砂糖自体は日本へは奈良時代には入っていたと言われており、高級品として大切に扱われていました。

天保八 年(1837)から嘉永六年(1853)これまでの巷説を記した喜多川守貞の『守貞漫稿』、『類従近世風俗志』 第二十八編、食類によれば、中国から輸入されていた砂糖には上品(じょうぼん)、中品(ちゅうぼん)、下品(げぼん)にわけられており、上級品を三盆、中品を上白、下品を太白、上等なものは唐三盆と言われていました。
諸説ありますが、香川や徳島で作られている「和三盆」は日本で作る砂糖の上等なものという意味でもあります。

砂糖の豆知識


・砂糖に賞味期限はありません。
・一般的に砂糖と言われているものは上白糖のことになります。その名の通り白い糖ですが漂白などしているわけではありません。砂糖の主成分であるショ糖が白いため、白く見えるというのが理由になります。 ・糖類の1種が砂糖です。糖類には単糖類(ブドウ糖)、二糖類(ショ糖)、多糖類などがあります。
・砂糖は本来「無色透明」の結晶です。

砂糖の種類について


農林水産省ホームページから引用:
(https://www.maff.go.jp/j/seisan/tokusan/kansho/kakudai/manabu/sugar_type.html)

上白糖

上白糖

日本人好みのソフトな風味。
しっとり感を出すためビスコ(糖液)をかけている。
何にでも合い、国内の砂糖消費量の約半分を占める。

グラニュー糖

グラニュー糖

結晶が上白糖よりやや大きく、
サラサラとしたクセのない甘みを持つ。
コーヒー、紅茶に最適。

三温糖

三温糖

上白糖やグラニュー糖の結晶を取り出した後の糖液を
さらに煮詰めて作るため黄褐色となっている。
特有の風味を持ち甘さも強く、煮物、佃煮に最適。

中ざら糖

中ざら糖

純度が高く、表面にカラメルをかけているため
黄褐色であり、独特の風味がある。
醤油との相性が良く、煮物、すき焼きなどに最適。

白ざら糖

白ざら糖

結晶がグラニュー糖より大きくクセがなく上品な味。
純度が高く、光沢がある。
高級な菓子やゼリー、綿飴、飲料に最適。

角砂糖

角砂糖

グラニュー糖を固めたもので、コーヒー、紅茶に使用。
1個の重量が決まっていて、料理や菓子作りに便利。

氷砂糖

氷砂糖

ゆっくり時間をかけて結晶を大きくした砂糖。
溶けるのに時間がかかるため果実酒用に最適。

液糖

液糖

溶かす手間が省けるため、ガムシロップ、清涼飲料、
ソース、焼き肉のたれなどに使用。




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