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カキの受粉に野生昆虫が大きく貢献

2022/07/21


 農研機構島根県農業技術センター森林総合研究所の報告によると、カキの花粉媒介に野生昆虫のコマルハナバチが全国的に大きく貢献しているということが明らかになりました。

 カキは一本の木の中で雌花と雄花が別々に咲くため、雄花と雌花を訪花する昆虫により雌花が受粉し、種子の形成にともない着果率も向上します。

 今までは、雄花と雌花の受粉にはセイヨウミツバチが花粉媒介昆虫として導入されていましたが、この度、全国的なカキの花粉媒介昆虫相が初めて明らかとなり、野生のハナバチ類が果たしている役割が解明されました。
主要な甘柿品種である「富有」の着果率は、コマルハナバチが1回でも雌花に訪花すると大幅に向上し、複数回の訪花によってさらに高まりました。

 このような野生昆虫が受粉に貢献していることがわかったことで、現状のセイヨウミツバチの数が多いのか少ないのかを判断し巣箱数の適正化にもつながり、より効率的な栽培を行うことが可能になることが期待されます。



引用文献
農研機構HP (研究成果) カキの受粉に野生のコマルハナバチが大きく貢献より
https://www.naro.go.jp/publicity_report/press/laboratory/niaes/153888.html




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