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アニサキスにご注意を!

2022/07/17

アニサキスにご注意を!


昨今話題のアニサキス。
魚介類を生で食べる際にはどうしてもアニサキスによる食中毒(アニサキス症)のリスクがあります。

今回はその予防対策と実際にアニサキスによる食中毒になるとどうなるのか?をご紹介いたします。


アニサキスとは?


アニサキスは寄生虫(線虫)の一種です。
その幼虫(アニサキス幼虫)がサバ、アジ、サンマ、カツオ、イワシ、サケ、イカなどの魚介類に寄生しています。
このアニサキス幼虫は、長さ2~3cm、幅は0.5~1mmくらいで、白色の糸のような形をしており、肉眼でも確認できます。


アニサキスによる食中毒(アニサキス症)の症状は?


アニサキス幼虫が寄生している魚介類を生で食べることで食中毒を引き起こします。
アニサキス幼虫は体内に入ると主に胃や腸などに突き刺さることで発症します。

◆ 急性胃アニサキス症
食後数時間後から十数時間後に、みぞおちの激しい痛み、悪心、嘔吐を生じます。

◆ 急性腸アニサキス症
食後十数時間後から数日後に、激しい下腹部痛、腹膜炎症状を生じます。

◆消化管外アニサキス症
虫体が消化管を穿通して腹腔内へ脱出後、腸間膜などへ移行し肉芽腫を形成することがあります。

◆アニサキスアレルギー
アニサキス幼虫が胃壁等に刺入しない場合でも、アニサキスが抗原となり、じんま疹やアナフィラキシーなどのアレルギー症状を示す場合があります。


アニサキス幼虫に対する効果的な治療薬は?


治療法に関しては、胃アニサキス症では胃内視鏡検査時に胃粘膜に入っているアニサキス幼虫を取り出すことになります。
腸アニサキス症では対症療法を行い、場合によっては外科的処置が施されます。

また、アニサキスアレルギーに対しては、アレルギーに関する対処療法を行いますが、アナフィラキシーの場合、緊急に医療処置を行う必要があります。


食中毒が起きやすい時期


季節による偏りは特になく年中、食中毒は発生しています。
しかもアニサキスが原因の食中毒は全体の約40%にもなります。

アニサキスとは魚に寄生している寄生中です。
主にサバ、サンマ、アジ、カツオ、スルメイカなどの内臓や筋肉など広い部位に寄生しています。
これが魚を食べるときにいっしょに体内に入り食中毒を引き起こしています。


予防のポイントは?


・丸のままの魚は内臓をすぐに取り除く。アニサキスは主に内臓の表面に寄生していますが鮮度の低下などとともに筋肉に移動する場合があります。
・冷凍する。-20℃で24時間以上冷凍することでアニサキスの幼虫は死滅します。
・加熱調理する。中心温度60℃、1分以上の加熱でアニサキスの幼虫は死滅します。
※塩やお酢などの調味料では死にませんので注意が必要です。

出典:農林水産省Webサイト
https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/f_encyclopedia/anisakis.html




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